彼氏や彼女と映画の好みが合わない?趣味が違うカップルが一緒に楽しむ方法

恋人と観たい映画がことごとく合わず、選ぶたびにモヤモヤしていませんか?
そんな悩みを抱えるあなたのために、この記事では映画の好みが合わないカップルが、ふたりで映画を楽しむための具体的なテクニックをまとめました。

この記事でわかること
  • 映画の好みが合わない原因
  • ふたりで楽しむための映画選びルール
  • 相手の興味を引き出すプレゼン術
  • 未知のジャンルを楽しむ準備
  • 観賞後の対話で相手の好みをよく知るコツ

映画の好みが違う背景には、幼少期の体験や価値観のギャップなど、根深い理由があります。きちんと原因を理解して映画選びのルールを作れば、お互いに自分では選ばない新しい作品を楽しむことができるようになります。新しい発見が、ふたりの関係を一段と豊かにしてくれるはずです。
まずはこの記事を参考に、ふたりの好きな映画を1本ずつ一緒に観ることから始めましょう。

まーくん

僕たちは交際歴10年のカップルです。最初は映画の好みが合わず、一緒に観ることができませんでした。

めい

今ではよく一緒に映画館に行き、感想を語り合うようになりました。

目次

映画の好みが合わない理由は?

映画の好みが合わない背景には、過去の経験や価値観の違いがあります。

親や家族の影響

大きな要因の一つは、親や家族から受けた影響によるものです。幼少期に家族と一緒に観た作品や親の好みが無意識に刷り込まれていることがあります。

たとえば、家族で感動作をよく観ていた人はストーリー性を重視しがちですが、アクション映画やホラーで盛り上がっていた人は迫力ある映像演出に心を動かされやすいものです。

また、親が興味がないジャンルは、自然と触れる機会が少なくなるため、興味を持ちにくいでしょう。

重視するポイントの違い

重視するポイントの違いも大きな要因となります。何を重視するかによって、心が動くポイントも変わるからです。ストーリー重視の人は物語の展開や登場人物の成長に注目し、映像美や音楽に魅力を感じる人はビジュアルや雰囲気で評価します。社会問題やメッセージ性を求める人もいれば、純粋にエンタメ性を楽しむ人もいます。

また、感情移入する登場人物の違いによっても、映画の評価は分かれます。同じ映画でも、主人公に共感する人と脇役や悪役に惹かれる人では、作品の見方や感じ方が異なるためです。男女の違いによっても、共感しやすい登場人物は変わるでしょう。

こういった違いが、映画の評価や好みに大きく影響するのです。

情報源の違い

利用する配信サービスやフォローしているSNSなど、情報源の違いからも、出会う作品のラインナップに偏りが生まれます。特に配信サービスは視聴履歴や好みに基づいておすすめされる映画が変わったり、Xやインスタは自分の興味がある話題が流れてくるようになっているため、好きな映画の情報はたくさん得ることができます。しかし、興味がないジャンルについての情報にはどんどん疎くなりがちです。情報が入ってこなければ、当然興味を持つきっかけもありません。

好みの違いはこれまでの経験の差

映画の好みが合わないのは相性が悪いわけではなく、これまで経験してきたことが違うというだけなのです。違いがあるのに、無理に自分の好みを押し付けても、相手には響きません。これらの理由をきちんと理解したうえで、次章以降で紹介するルールやテクニックを活用することにより、ふたりで同じ映画を楽しむことができるようになります。

めい

母がよく邦画を観ていたので、私も観るのは邦画ばかりで洋画は全然観ませんでした。

まーくん

僕は父とよく海外のアドベンチャー映画を観ていたから、今でも洋画が好き!

好みの違いは新しい世界を知るきっかけ

今まで興味がなかった映画でも、観てみたら意外とおもしろいと感じるかもしれません。興味がないというのは、今まできっかけがなく、そのジャンルを詳しく知らなかっただけかもしれないのです。

恋人の好きな映画というのは、自分が今まで出会わなかった新しいジャンルを知るきっかけとなります。食わず嫌いをするのではなく、まずは先入観を捨てて、普段は手を伸ばさないジャンルでも飛び込んでみましょう。今まで気づかなかったおもしろさや新鮮な驚きを体感できるかもしれません。

人は慣れ親しんだジャンルに安心感を抱きやすいものですが、その安心できるゾーンを一歩出ることで、映画が持つ多様な魅力を再発見できるのです。

まーくん

僕もめいと付き合うまで、アニメ以外の邦画に関する情報を得る機会がありませんでした。

映画を選ぶときの4つのルール

好みが合わないふたりでも、工夫次第で一緒に映画を観ることができます。まずは公平感を保ちながらお互いが楽しむために、ルールを作りましょう。

NGを共有して地雷を回避する

映画を決める前に、絶対に避けたい要素を伝えましょう。「興味がない」と「苦手な表現」は違います。苦手な表現がある映画を無理して観ることは大きなストレスとなります。映画をおすすめする際は、相手の苦手要素を配慮することが大切です。

NGを伝える際は、できるだけ具体的に伝えてください。たとえば、医療系ドラマが苦手な場合でも、「血がたくさん出る手術シーンが苦手」という人と「人が死んでいくストーリーがつらい」という人では、避けるべき映画が変わってきます。具体的に伝えることで、観る映画のジャンルを狭めずに、苦手な要素を避けることができます。

私たちの場合、めいはホラーが苦手なため、これまでずっと避けていました。しかし、あるときホラーが苦手な理由が「幽霊が怖い」「大きな音が苦手」だということが判明。そこでまーくんが、ホラーにはヒトコワやサイコホラーといった種類もあることを伝えたことで、観られるジャンルが増えました。

めい

今ではサイコホラーは大好きなジャンルとなり、よく観ています!

順番制でフェアに映画を選ぶ

映画を選ぶ際は、順番制にしましょう。どちらかがおすすめする映画に偏ると、自分のおすすめは観てくれないといった不満が生まれます。公平感が担保されることにより、今回選ばなかった側も次は自分の番だからと心穏やかでいられるのです。不満や不公平感が減ることで、お互いにストレスなく作品選びをできるようになります。

複数ピックアップして選んでもらう

おすすめする側は1つに絞るのではなく、2~3本ぐらいピックアップします。そのなかから相手に選んでもらうことで、おすすめする側だけでなく、相手の好みも考慮できます。また、選ぶという行動が入ることで、ただ見せられるという受動的な状態と比べ、前向きに映画を観ることができます。

ピックアップする映画は似たようなものではなく、方向性の違うものを提示すると相手は選びやすくなります。たとえば同じアクション映画でも、ヒーローが活躍するものと犯罪集団を主役にしたものでは、おもしろいと思えるポイントは変わりますよね。異なる選択肢を提示することで、相手が「このなかだったらこれがおもしろそう」と選べるようになります。

最初はサブスクで試してみる

まずはNetflixやAmazon Prime Videoなどのサブスクやレンタルで観られる映画を選びましょう。定額制の配信サービスやレンタルなら、映画館のチケット代に比べて安価に抑えられるため、安全な実験場として機能し、新ジャンル挑戦のハードルを劇的に下げてくれます。また、作品が自分には合わずに寝てしまっても、あまり後悔せずに済みます。サブスクは出費を抑えつつ、お互いの好みをすり合わせる第一歩となるのです。

まーくん

僕たちはサブスクで観るうちに、ふたりが共通して好きなジャンルが増えました!

めい

今では映画館での鑑賞も、自信を持ってチャレンジできます。

相手の興味を引き出すプレゼンのコツ

映画をすすめるときは、情報を盛るのではなく、「どう興味を持ってもらうか」を設計すると効果的です。プレゼンがうまくできれば、相手は未知のジャンルにも自然と手を伸ばしたくなるでしょう。

一言キャッチで心をつかむ

好きな映画はどうしても語りたいポイントが多くなりがちです。しかし、最初から長々と話しても、興味がない相手には伝わりません。まずは、20文字前後で要約してみましょう。相手の好みがわかっていれば、それに寄せて伝えると、相手に刺さりやすくなります。

たとえば『リロ&スティッチ』をおすすめしたい相手が…

  • SFやアクションが好き → エイリアンを巡る宇宙人と人間の戦い
  • ヒューマンドラマが好き → 悪い子だったエイリアンに家族ができ、成長する物語
  • かわいいキャラ好き → いたずら好きなスティッチが大暴れ!

あらすじは60秒で完結

登場人物、世界観、主要な対立軸だけを時系列で3~4文にまとめましょう。全部を説明したくなりますが、ダラダラと話すよりも要点をまとめて簡潔に説明するほうが、聞く側はわかりやすいと感じます。結末に直結するネタバレは伏せ、その先が気になる余白を残しておくのがポイントです。

相手の先入観を覆すような意外性を伝えるのも効果的です。
ゴジラに興味がない人は、「ただ怪獣が暴れるだけの話」と認識している人も多いでしょう。しかし、「シン・ゴジラは東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故がモチーフになっていて、それに立ち向かう政治家の話」だとわかると、印象がガラリと変わります。怪獣映画には興味がない人でも、それならおもしろいかもと思ってもらえる可能性が高まります。

見どころ3選を具体的に語る

ここまできたら、初めて好きなポイントを語ります。しかし、情報が多すぎると興味を失いやすくなります。特に観てほしいポイントを2~3点に絞りましょう。たとえば、「演出が特徴的」「主人公の成長」「最後の大どんでん返し」のように焦点を絞って魅力を語れば、どこに注目したらいいのかが明確になり、相手に伝わりやすくなります

何を語ったらいいかわからない場合は、以下の3つを伝えてみてください。

  • 映像や演出で好きなところを1つ
  • 作品のテーマやストーリーで好きなところを1つ
  • 俳優や演技、音楽で好きなところを1つ

自分ごと化するストーリー

自分自身の体験や感情を絡めて自分ごと化すると、共感してもらいやすいです。たとえば、「主人公の○○な姿に励まされて涙が止まらなかった」「○○のセリフであなたとの○○の思い出がよみがえってきてニコニコしちゃった」など、具体的なエピソードと一緒に伝えると、相手は単なる説明では伝わらない感情も一緒に受け取ることができます。映画の良さだけでなく、あなたの熱量にも惹かれることで、興味を持ってもらいやすくなるでしょう。

マイナス部分もあらかじめ共有

完璧に見せようとせず、マイナスな部分も正直に話しておきましょう。「ここは好き嫌いがわかれるかも」「導入部分はどうしても眠くなってしまうかも」など、ハードルを適度に下げることで、思ったより良かったというプラス評価を呼び込みます

また、前章で紹介したように複数の映画をピックアップした場合、リスクを提示することで、比較するときのヒントにもなります。

相手の好きな映画を楽しむコツ

未知のジャンルに触れるときは、最初のハードルをいかに低く設定できるかが鍵です。ここでは興味を持って映画を観るための3つのアプローチを紹介します。

予告編でハードルを下げる

最初から本編を観るのではなく、まずは予告編を観てください。予告編は本編のエッセンスが凝縮されているため、短い時間で映像のトーンや物語の方向性を把握できます。言葉だけではわからなかった映画の雰囲気をつかみましょう。短時間なら集中力も保ちやすく、思っていたよりおもしろそうと感じられる確率が高まります。

少しの予習で世界観に没入する

作品の背景を軽く調べておくことで、映画の内容に集中することができます。歴史ものなら舞台となる時代と主要な出来事を、SFなら世界観の基本ルールを押さえれば、物語の進行に置いていかれる心配が減るでしょう。観ていてもよくわからない時間はストレスに感じるものです。少しの予習で、よくわからないから楽しめなかったという事態を防げます。

つまらなかったら寝てもOK

物理的にも心理的にも逃げ道を用意して、視聴環境を整えましょう。私たちはサブスクで映画を再生し、どうしてもつまらなければ寝てもOKというルールを作りました。その結果、「もし自分に合わなかったら…」という不安が薄れ、新しいジャンルに挑戦するハードルがぐっと下がりました。

また、おすすめした側も「楽しくないのに無理して観ていたらどうしよう」と映画を観ながら相手の反応をうかがうことがなくなり、純粋に楽しめるようになりました。

めい

相手が寝てしまっていたら、無理にわかってもらおうとせず、きれいさっぱり諦めます!

鑑賞後はお互いの好みをより深く理解する

映画を観終わったら、感想を共有しましょう。繰り返していくうちに、だんだんとお互いの好みが深く理解できるようになり、「この映画好きでしょ?」と相手に刺さる映画をピックアップできるようになります。

具体的な質問で感想を共有

鑑賞後はただどうだったか聞くのではなく、「最も心動かされたのはどのセリフ?」「一番印象的だったシーンは?」といった具体的な問いかけをすることで、相手の視点や感情が浮き彫りになります。相手が語る視点に耳を傾け、自分の感じ方と照らし合わせると、同じ作品でも異なる楽しみ方が見えてくることもあるでしょう。
また、「主人公はなぜあの選択をしたと思う?」といった会話をすると、映画に対するお互いの解釈を深めることもできます

こういったキャッチボールを繰り返すうちに、相手の好みへの理解が深まり、次におすすめする映画のヒントが増えます。

つまらなかったら躊躇せず伝える

ネガティブな感想も躊躇せずに伝えましょう。ただし、ただおもしろくなかったで終わるのではなく、良くなかった理由をできるだけ明確にしてください。「ストーリーが単調で退屈だった」「背景が複雑すぎて理解できなかった」「この俳優が嫌い」といったように、楽しめなかった要因が詳しくわかれば、次回はその要因を避けて映画をおすすめできるようになります

おもしろくない体験もふたりで共有すれば貴重な情報となり、その率直さこそが信頼関係を深めるきっかけにもなるのです。

相手の好みに合わせて映画をおすすめできるようになる

相手の好みに合った映画を的確に提案できるようになるとベストです。そのためには、相手好みの傾向を正確に把握する必要があります。
しかし、【映画をピックアップ→感想共有→相手のおすすめ映画を観る→感想共有→次の映画をピックアップ】というここまでの流れを何度か繰り返せば、だんだんと相手が好きそうな映画がわかってくるはず。そうなれば、相手好みの映画を選ぶのは簡単です。

私たちはもともと好みが全く合わないと思っていましたが、ふたりが共通しておもしろいと感じる映画もあるということが徐々にわかってきたので、今では映画館にも行くようになりました。

まーくん

本編が始まる前の予告でも「この映画はふたりとも好きそう」と感じる瞬間が一致し、そのたびに目が合います。

好みの違いが関係に与える影響を減らすコツ

好みが合わないと、お互いにストレスを感じやすくなります。しかし、少しの工夫で関係へのネガティブな影響を最小限に抑え、絆を深めることができます。

ふたりで観なくてもいい

映画は必ずしもふたりで観る必要はありません。共通する好みばかりを追いかけていると、だんだん疲れてしまうこともあります。相手に合わせてばかりでは、自分が観たい映画が観られないこともあるでしょう。相手がどうしても興味を持てないのであれば、割り切ってひとりで観るなど、自分だけの時間も大切にしましょう

無理に押し付けない

自分が好きな作品を相手に押しつけるのではなく、あくまでも提案のスタンスを心がけましょう。自分が好きな作品を観る前に否定されると、ショックを感じる人もいるかもしれません。しかし、興味を持てない作品を無理やり押し付けられていると感じると、余計に観てみたいという気持ちは薄れるものです。

どうしても観てほしいという気持ちが強いのであれば、一度断られたあとは無理に説得するのではなく、一旦引いて作戦を立ててみてください。他におすすめした映画を一緒に観て感想を共有していくと、だんだんと相手の好みがわかるようになります。相手の好みに合わせてプレゼン内容を改善すれば、今度は興味を持ってもらえるかもしれません。

めい

私は「こういう言い方をすればまーくんが興味を持つだろうな…」ということがわかるようになってきました。

好みの違いがあるから発見がある

好みが違うふたりが一緒に映画を観ることで得られる最大のメリットは、対話が豊かになることです。なぜその映画をおもしろいと感じるのか、はたまたつまらないと感じるのかを語り合えば、普段はなかなか聞けない相手の思考プロセスに触れることができます。相手の意外な一面が垣間見れるかもしれません。

また、自分では選ばない映画を観ることができ、そこで新たな好みに出会えることもあります。今まで興味がなかったのは、ただおもしろさを知らなかっただけかもしれません。ふたりの好みに違いがあるからこそ、自分では気づけなかった好みを発見するチャンスになります。

まとめ|まずは相手が好きな映画を1本ずつ観て世界を広げよう

映画の好みが合わない原因を整理し、それを楽しみに変えるルールやテクニックを紹介してきました。

  • ルールづくりでストレスゼロに
    NGの共有や順番に選択することで、不満や衝突を防ぎます。
  • 上手なプレゼンで相手に魅力を伝える
    要点を絞った伝え方で相手の好奇心をくすぐります。
  • 共通体験を重ねて理解を深める
    感想の共有や対話により、お互いの好みへの理解が深まります。

まずは相手が好きな映画を1本、一緒に観てみてください。その小さな一歩が、新しい発見とふたりの関係を豊かにし、世界をさらに広げるきっかけになります。

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