恋人と仲直りをするつもりが、余計にヒートアップしてしまっていませんか?
実は喧嘩後の話し合いは、お互いのことをよく知るチャンスです。
私たちはこれまで数えきれないほど衝突し、そのたびに試行錯誤を重ねてきました。その結果、簡単に仲直りできる方法を見つけ出し、喧嘩をすることも少なくなりました。
- 喧嘩がこじれる原因
- きちんと仲直りができる5ステップ
- 喧嘩のあとの切り替え方
これを読めば、こじれている関係をスムーズに修復し、喧嘩する前よりも信頼関係を深める方法が見つかるはずです。
うまく仲直りできない5つの原因

仲直りをしようとしているのに喧嘩がこじれてしまうのには、いくつかの落とし穴があります。まずはその原因を知り、自分たちの状況を客観的に見てみましょう。
感情が高ぶったまま話し合う
お互いに怒りや悲しみがピークのままでは、建設的な会話はほぼ不可能です。そのまま話し合いを進めても、気持ちがぶつかり合うだけで解決には至りません。まずは、お互いにクールダウンすることが最優先。少しのあいだひとりの時間を過ごすだけで、冷静さを取り戻し、会話がしやすくなります。
謝罪や話し合いのタイミングがズレる
自分は謝る準備ができていても、相手がまだ怒っている状態では受け入れる余裕がなく、気持ちはすれ違ってしまいます。逆もまた然り。お互いが「今なら話せる」という心理状態になっているかを確認してから歩み寄ることが大切です。
相手が何に怒っているか理解していない
相手が怒っている理由を理解しないまま形だけ謝っても、問題は解決するどころか、かえって事態を悪化させる可能性があります。相手の話に耳を傾け、何が嫌だったのかを具体的に理解しましょう。

とりあえず謝ればいいと思ってる?
私が何に怒っているか理解せずにただ謝られても、余計むかつく!

まず謝りたいときは、「嫌な気持にさせてごめんね」って言うようにしています。
相手の立場を想像できない
自分の正しさに気を取られていると、相手の価値観や気持ちを見失いがちです。自分が何とも思わないことでも、相手は不快に感じるかもしれません。相手が何を不快に思うのかを知り、相手の目線で考えることが欠かせません。

僕たちは何が嫌だったのかを言葉にして、お互いに共有するようにしています。
すぐに仲直りをしない
仲直りまでに時間をかけると、その分モヤモヤとした気持ちが長く続き、お互いにとってストレスとなります。意地になってしまうと話しかけづらくなり、仲直りのきっかけも見失います。
また、喧嘩に対する熱が冷めてしまうので、喧嘩の原因について話し合うモチベーションも下がります。原因が解決できなければ、また同じことを繰り返しかねません。

私たちはその日のうちに、難しくても次の日には絶対に仲直りをします。
上手に仲直りをするための5ステップ

私たちはこれまで数えきれないほど喧嘩をしてきましたが、スムーズに仲直りできたときはいつも同じ流れでした。そのことに気づいてからは、仲直りが簡単に。私たちが絶対に仲直りできる鉄板フローをご紹介します。
ステップ1 クールダウンの時間を取る
お互いに感情をぶつけないよう、まずはクールダウンします。
最も早く効果が出る方法は、数分の間だけ物理的に距離を置くこと。散歩やシャワーなど軽い活動をすると、気分がリセットできます。同じ部屋にいる場合は背中合わせで過ごすだけでも効果的です。

僕はコーヒーを飲んでリラックスします。

私は推しの動画を再生して心を落ち着けます。
ステップ2 自分の気持ちを整理
気分が落ち着いたら、「何が悲しかったのか」「どうして怒ったのか」を書き出します。感情を言語化することで客観的になり、自然と冷静になれます。
また、メモ帳やスマホにまとめておくことで、あとで相手に説明するときの助けにもなります。

「何が」悲しかったのか、「どうして」怒ったのか、理由の部分を明確にすることが大切かも。
ステップ3 相手を責めずに、自分の気持ちを正直に伝える
自分の気持ちを伝える前に、まずは相手も気分が落ち着いたか確認しましょう。まだ怒っている状態では、相手を受け入れる余裕がありません。クールダウンできるまで、もう少し待ってあげましょう。
お互いにクールダウンできたら、お互いに気持ちを伝えます。自分の気持ちを伝えるときは、主語を”私”にして、「私は○○と感じた」と伝えるようにしましょう。主語が”私”であれば、相手に対して攻撃的にならずに済みます。
「あなたはいつも○○だよね」「あなたは○○してくれない」のように相手を主語にすると、非難の印象が強まります。非難されていると感じると反発心が生まれ、せっかくのクールダウンタイムが台無しになります。
たとえば、プリンを勝手に食べられた場合。
- 楽しみにしてたのに、なんで勝手に食べるの?
これでは攻撃的になってしまいます。
- 楽しみにしてたから、勝手に食べられて悲しかった。
これなら同じ内容でも柔らかくなり、相手も受け取りやすくなります。

私はステップ 2 で書いたメモを見ながら、なぜ怒ったのかを淡々と伝えるようにしています。
ステップ4 相手の言い分をリピートし、確認する
相手の発言を自分の言葉で繰り返し、「こういうことだよね?」と確認しましょう。認識のズレを修正できるうえ、ちゃんと理解しようとする姿勢が伝わり、安心感が生まれます。
なぜ怒ったのか、何が悲しかったのかを理解してくれたとわかると、相手の心は一気に落ち着きます。

このステップが本当に大事!

きちんと理解できれば、次からは気をつけられる!
ステップ5 ふたりで落とし所や解決策を決める
同じことを繰り返さないよう、ふたりでルールを決めます。ただし、どちらかが一方的に譲歩するのはやめましょう。一方的な妥協は不満を残し、結局また同じ問題が出てきやすくなるからです。お互いがバランスよく妥協できる落とし所を探しましょう。

彼氏が一方的に折れていると、「とりあえず場を収めたいだけ?」と感じて、またイラっとしちゃう…

彼女が一方的に折れていると、「気持ちを全部話してくれないのかな?」って悲しくなる…
喧嘩後の話し合いで絶対に言ってはいけないこと

火に油を注ぐ発言は、仲直りのチャンスを台無しにします。以下のようなことを言っていないか確認しましょう。
人格を否定する
行動ではなく人格について責めると、相手は深く傷つき、防衛的になります。
たとえば、冷蔵庫のプリンを勝手に食べられたとしても「勝手に食べるなんて育ちが悪い」「だから太ってるんだよ」は絶対にNGです。問題なのは”勝手に食べたこと”であって、その人自身ではありません。
性格や能力、考え方、外見、個性など、問題ではなく相手そのものを否定すると、人格否定になります。
過去の失敗を蒸し返す
「前も○○したよね?」と過去のミスを持ち出すと、現在の問題解決が遠のきます。今直面している問題だけに集中して解決するようにしましょう。
他の人との比較
「○○の彼氏は〜」「△△ちゃんはそんなことしないよ」と他の人を引き合いに出すと、劣等感と反発心を刺激してしまいます。比較するのではなく、ふたりの関係にフォーカスを当てましょう。
別れをほのめかす
話し合いの途中で「じゃあ別れる?」と言うのは脅しのように感じられ、対等な話し合いができなくなります。これからも一緒にいたいなら、絶対に避けるべき言葉です。
仲直り後に絆を深めるアフターフォロー

ここまでできたら、今までよりも相手のことを知れたはず。最後はふたりで前向きな気持ちに切り替えましょう。
感謝と学びを言葉にする
「話してくれてありがとう」「○○されるのは嫌だったんだね」など、感謝の気持ちと今回理解できたことを言葉にすることで、ポジティブな空気に変えやすくなります。

「自分のことを知ってもらえた」と実感できると嬉しい気持ちになる!
ふたりで雰囲気を変えてポジティブにリセット
仲直りができても、気持ちはすぐには切り替わらないかもしれません。そんなときは、いつものふたりに戻れるような工夫をしてみましょう。好きなスイーツを買いに行く、今度行ってみたい場所をふたりで探す、一緒にYouTubeを観るなど、ふたりで楽しめることをしていると、徐々に雰囲気が変わっていくはずです。

僕たちはよくボードゲームをします。

ボドゲは嫌でも頭を使うから、喧嘩のことを引きずっていられない!
まとめ|喧嘩はふたりの関係を成長させるチャンス
大切なのは”勝ち負け”ではなく”関係を良くすること”です。上手に仲直りできたあとは、相手をより深く理解できているはず。お互いについての理解が深まれば深まるほど、自然と喧嘩は減っていくでしょう。もしもあなたが恋人と喧嘩をしても、相手のことを知れるチャンスだと捉えて、この記事を参考に勇気を出して一歩踏み出してみてください。